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税理士と公認会計士の違いとは?独占業務や難易度などを比較!

 

 

本記事では、税理士と公認会計士の仕事内容、難易度などを比較し、それぞれの専門分野や将来のキャリアパスについて解説します。
それぞれの資格のメリット・デメリット、試験制度、そして合格率まで詳しく分析することで、あなたに最適な道選びの参考となるかと思います。

 

さらに、それぞれの資格を取得した後の具体的な仕事内容や、活躍できる業界についても詳しく解説しますので、税理士と公認会計士のどちらがあなたにとって最適な道なのか、明確な答えが見つかるはずです。

 

税理士と公認会計士の比較

 

 

税理士と公認会計士は、いずれも財務や税務の専門家として、企業や個人の経済活動を支える重要な役割を担っています。
しかし、それぞれの専門性や業務内容は異なり、どちらが適しているのか迷う方も多いのではないでしょうか。

 

税理士と公認会計士は、どちらも財務や税務に関する専門知識を必要とする職業ですが、それぞれ異なる専門分野を持ち、仕事内容も大きく異なります。
下記が一覧でまとめたものになります。

 

項目 税理士 公認会計士
独占業務
  • 税務申告書の作成・提出
  • 税務相談
  • 会計監査
  • 財務諸表の監査
  • 起業の財務状況分析
仕事内容

上記に加え

  • 税務書類の作成
  • 税務調査への対応
  • 税務に関する指導 など

上記に加え

  • 会計システムの構築
  • 経営コンサルティング など
就職先
  • 税理士事務所
  • 会計事務所
  • 企業の経理部 など
  • 会計事務所
  • 監査法人
  • 起業の財務部 など
顧客
  • 個人事業主
  • 中小企業
  • 法人 など

左記に加え

  • 上場企業
  • 金融機関
  • 政府機関 など

 

 

税理士は、主に税務に関する業務を専門とする職業です。
企業や個人が税務申告書を作成し、税務に関する相談や指導を行うことで、クライアントの税務負担の軽減や事業の円滑な運営を支援します。

 

一方、公認会計士は、企業の会計処理や財務状況を監査し、その結果に基づいて企業の経営状態を評価する業務を専門とする職業です。
公認会計士は、企業の透明性と健全性を確保する重要な役割を担っています。

 

税理士と公認会計士は、それぞれ異なる専門性を持つため、資格取得のための試験内容も大きく異なります
下記は試験に関しての違いをまとめたものになります。

 

項目 税理士試験 公認会計士試験
試験の種類 科目合格制 一括試験制
試験科目 5科目 7科目
勉強時間 約4,000時間 約2,500~5,000時間
合格率 約16%(令和6年度) 約7%(令和6年度)

 

参考:令和6年度(第74回)税理士試験結果表【国税庁】
参考:公認会計士試験合格発表とその考察・まとめ【公認会計士ナビ】

 

税理士試験は、科目合格制を採用しており、各科目を個別に受験することができます。
合格率は、科目によって異なりますが、令和6年度は約16%とされています。

 

公認会計士試験は、一括試験制を採用しており、すべての科目を一度に受験する必要があります。
合格率は約7%と、税理士試験よりも低く、難易度が高い試験と言われています。

 

税理士と公認会計士の年収は、勤務先や経験によって異なりますが、一般的には公認会計士の方が年収が高い傾向にあります。
これは、公認会計士が会計監査など、より高度な専門知識を必要とする業務を担当することが多いためです。

 

業務内容や就業先の違いはある?

 

 

税理士と公認会計士は、どちらも会計に関する専門職であり、企業や個人の財務に関する業務を行います。
しかし、それぞれの専門分野や業務内容は大きく異なります。

 

税理士は、主に税務に関する業務を専門とする資格者です。
企業や個人の会計情報を基に、税務申告書の作成、税務相談、税務に関するアドバイスなどを提供します。
税理士は、税務に関する法令に精通しており、顧客が税務上のリスクを回避し、適切な税務申告を行うためのサポートを行います。

 

一方、公認会計士は、会計監査を専門とする資格者です。
企業の財務諸表が会計基準に則って作成されているか、不正がないかなどを調査し、その結果を報告書にまとめます。
公認会計士は、会計の専門知識に加え、監査に関する高いスキルを有しており、企業の財務情報の信頼性を担保する重要な役割を担っています。

 

このように、税理士と公認会計士は、業務内容や専門分野が大きく異なります。
それぞれの資格の特性を理解した上で、適切な専門家を選び、相談することが重要です。

 

独占業務の違い

 

税理士は、個人や法人の税務に関する業務を専門的に行うことができます。
主な業務には、税務申告や申請、不服申立てなどの税務署とのやり取りを代理で行う「税務代理」、税務申告書などの税務署に提出する書類を作成する「税務書類の作成」、納税者の税務に関するトラブルや疑問への対応を行う「税務相談」などがあります。

 

公認会計士は、企業の会計に関する業務を専門的に行うことができます。
主な業務には、企業の財務諸表の作成過程や記録の適正性・妥当性を審査し、会計基準に適合しているか確認する「監査報告」や、外部利害関係者に財務諸表の信頼性や透明性を提供する「監査報告書の作成」などがあります。
さらに、リスク管理や業務プロセスの効率性を向上させるための企業の「内部統制システムの評価」、法的な文書や契約書の作成・検証、公証なども行います。

 

就業先や顧客の違いは?

 

税理士と公認会計士はどちらも独占業務を有する資格ですが、業務内容が近い点もあり、就業先・顧客に大きな違いはありません。
しかし、下記のような傾向はみられるかと思います。

 

税理士は、税理士法人や会計事務所などの組織に所属し、顧客である個人や中小企業・個人事業主の税務に関する業務を担当することが多いです。
ただし、金融機関や企業の内部税務部門、コンサルティングファームなどで働くケースもあります。

 

一方、公認会計士は、監査法人や税理士法人、公認会計士事務所などの組織に所属し、企業の財務諸表監査や会計アドバイザリー業務などを専門的に行います。
特に、財務諸表の作成が義務付けられている大手企業や上場企業を顧客とするケースが多く見られます。
コンサルティングファームや企業の内部監査部門に就職する公認会計士もいます。
税理士と公認会計士は、どちらも独立して開業することも可能です。

 

税理士と公認会計士どちらを目指すべき?

税理士と公認会計士は、どちらも高い専門知識とスキルが求められる会計のプロフェッショナルです。
どちらの道を選ぶかは、自身の興味やキャリアプランによって大きく左右されます。

税理士は、主に個人事業主や中小企業を対象に、税務申告書の作成や税務に関するアドバイスを専門的に行います。
顧客の事業を深く理解し、税金対策や経営改善の提案を行うことで、顧客の事業成長を支援します。
一方、公認会計士は、大企業や上場企業の財務諸表の作成や監査、内部統制の構築、会計処理に関するアドバイスやコンサルティングなど、幅広い業務を担います。
企業の健全な経営活動を支える重要な役割を担い、高い専門性と倫理観が求められます。

 

どちらの資格を取得するにしても、専門知識を習得するための学習や実務経験の積み重ねが不可欠です。
そのため、自分の興味やスキルに合った資格を選択することが重要です。
以下に、資格選択の際に考慮すべき2つのポイントを紹介します。

 

  1. 興味や関心
    まず、どちらの業務に興味があるのかを確認する必要があります。
    どちらも資格取得難易度が高いので、軽い気持ちで資格取得を目指すと後悔する可能性が高いです。
  2. キャリア目標
    自身が将来どうなりたいかを考えたうえで資格取得を考えるようにしましょう。
    独立開業したいのか?大手事務所や政府機関で働きたいのか?など自身のキャリアパスを考えたうえで選択するようにすると、目標に向かって勉強ができるかと思います。

 

まとめ

 

 

税理士と公認会計士は、どちらも企業の財務に関わる専門職ですが、業務内容や資格取得の難易度、将来のキャリアパスは異なります。
それぞれの専門分野、仕事内容、試験制度、難易度、年収、そして将来のキャリア展望を比較することで、自身の適性や将来の目標に合った資格を選択することができます。
どちらの資格を取得するか迷っている方は、この記事を参考にして、最適な選択をしてください。

 

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