受験や資格取得のために勉強を続けても知識を習得できない時には、勉強する時間帯を変えるのも効果的な対処法です。

活動する時間帯によって人間の脳は性質が大きく変わるもので、記憶力が高くなる時間に集中的な学習を続けていくことで、効率よく知識を習得できます。自分の学習方法が間違っていないか心配な方々が、少しでも不安を解消できるように効率的に勉強できる時間帯をご紹介します。

 

集中力を保ちたい時には朝方がおすすめ

 

 

教科書や参考書などを読んでいても勉強に意識を集中できず、やる気を保てない状態が続いている時には、学習の時間帯を朝に変えるのがおすすめです。朝はアドレナリンやドーパミンといった物質が、脳から分泌される量が増えることで集中力を保ちやすくなります。やる気が増すことで学習を効率的に進められて、試験対策の苦痛を減らせるのも朝に勉強するメリットです。仕事や学業で忙しい方々が、朝方に自宅で学習する時間的な余裕がない場合でも、10分から30分ほどの自習を行うことを推奨します。意識を集中できれば10分ほどの勉強でも、学んだことを記憶に残しやすくなり、学習の成果を実感できるためです。

 

朝方に机の前で勉強するのは疲れそうだと感じるかもしれませんが、起床して体力が残っている状態で学んだ方が、試験対策の効率は上がるという人もいます。起床してから3時間から4時間ほど経つタイミングが、脳が活性化する時間帯という点を意識して、学習のスケジュールを決めてください。

 

記憶力に自信がない時には夜の学習が最適

 

学んだことが短期間で記憶から抜け落ちて、試験当日までに忘れてしまうことが多い時には、記憶が定着しやすい夜の時間帯に勉強するのが理想的です。就寝する時間帯の少し前に学習した情報は、記憶に残りやすくなります。脳が眠っている時に情報を整理する際に、必要な情報として記憶が残される可能性が高くなるのが、就寝前に勉強をするのが効率的と言われる理由です。就寝の30分ほど前に覚えた情報が、特に記憶として残りやすいと言われています。学習したことを忘れてしまうことが多い人は、夜に集中的に勉強できるようにスケジュールを調整してください。

 

ベッドに入る30分前にお風呂に入るのではなく、1時間前に入浴を済ませておき、就寝前の30分は集中的に学習するといったスケジュールの調整を行うだけで、試験対策の効率は改善されます。自分が忘れっぽいのは生まれつきで仕方ないと考えず、学習の時間帯に問題があったと気付くだけでも、試験に合格する確率は上がります。

 

勉強する時間帯を変える際の注意点

 

今まで通りの学習法では試験に合格するのが難しいので、勉強する時間帯を変えようと考えた方々は、食事の時間なども調整しておく必要があります。人間は満腹の状態だと眠くなってしまい、集中力も落ちるために学習の効率も落ちることになりかねません。朝方に集中的な学習を行うつもりなら、朝食を済ませてから30分ほど経ったタイミングで、学習を始めるのが効率的です。血糖値が急上昇するほど甘いものを食べると、脳の働きが悪くなる点にも注意してください。

 

学んだ内容を記憶に定着させるために、夜中に試験対策を行う習慣をつけるつもりなら、眠いまま机に向かうことにならないように昼寝をしておくのもおすすめです。昼間に10分から20分ほど眠っておくことで、夜中に眠いまま試験対策を続けずに済みます。夜中に学んだことは記憶に残りやすいと言っても、眠たい状態で学習しても脳が上手く働かないので、眠気をコントロールすることは重要です。

 

まとめ

自分の悩みに合わせて勉強する時間帯を調整するのが、試験対策を効率的に進めるために意識しておきたい点です。

集中力を保てない人は朝方に学習して、記憶力に自信がない人は就寝前に学習するといった、スケジュールの調整を意識することが試験対策で重要なポイントです。食事の内容も調整して、脳が働きやすい状態を保つことも意識してください。学習法を少し変えるだけでも、試験の成績は大きく伸ばせます。