世界一座っている日本人にとって、座りすぎが引き起こす健康リスクとはなんでしょうか。座りすぎは健康に対する影響が思いの外、大きいことがわかっています。
座りすぎが引き起こす健康リスクと、改善の重要性を理解することが大切です。リスクの改善策は複数あるので、取り組んで健康を取り戻しましょう。ただ意識的に座りすぎを避けるだけでなく、下半身の身体機能を改善することがポイントになります。
座りすぎは代謝の低下と肥満のリスクに
座りすぎは運動不足の原因になり、代謝が下がることがわかっています。
代謝が低下すると体内のエネルギーが消費されにくくなり、結果として体脂肪が増えて肥満になります。お腹周りは特に体脂肪がつきやすいので、座りすぎの傾向がある人は、お腹や腰の贅肉が気になりやすいといえます。筋肉が衰えるだけでなく内臓機能も低下することで、更に代謝が下がってしまいます。血液は心臓がポンプのように全身に送り出しますが、心臓に戻す役割を持つのは下半身の筋肉です。
つまり血液が下半身にたまりやすくなり、足がむくむことにもなるわけです。血管も当然ながら機能が衰えるので、代謝の低下と肥満のリスクはより高まることになります。
日本人は世界一座っている時間が長いですから、多くの人たちがこれらのリスクにさらされています。筋肉・内臓・血管の機能低下による代謝の低下は、全身に影響を及ぼすので気を付ける必要があります。
座りすぎで糖尿病や心疾患のリスクも増加
座りすぎは日本人の国民病ともいえる、糖尿病や心疾患のリスクを増加させます。2型糖尿病の罹患率と、心疾患の罹患率が高くなることは、厚生労働省も認めています。
座りすぎとそうでない人を比べると、座っている時間が長い人は寿命が短くなることもわかっているので注意です。一日の内で座っている時間が長い人は、将来的に糖尿病・心疾患を罹患する可能性が高まるので、早めに手を打つことが必要です。他にもガン・脳血管疾患、認知症のリスクも増加するとのデータもあるので、座りすぎは人生の質そのものに影響するといえるでしょう。
将来寝たきりにならないためにも、座りすぎに危機感を持って座る時間を減らす必要がありそうです。
メンタルヘルスにまで悪影響を及ぼすというデータもあるほどですから、精神面を考えても座りすぎは禁物です。万病の元と言っても過言ではないので、改善すれば大幅に健康リスクを下げられる可能性があります。
健康リスクを下げる改善策
座りすぎによる健康リスクを下げるには、立ち上がる時間を長くすることが改善策になります。オフィスの事務仕事など、長時間立つのが難しい人は、1回あたりの時間が短くてもこまめに立ち上がって歩くように意識するのがよいでしょう。
フロア内に居る人と連絡をとる場合は、メールなどのツールに頼らず、直接出向いて話をするのが健康リスクの改善に効果的です。休憩時は自分で飲み物を取りに行く、そしてあえて遠回りして運動しましょう。
仕事に集中しすぎて休憩を忘れてしまう人は、スマホのアラーム、休憩を促すアプリを使うのがおすすめです。
自宅ではダラダラ過ごすのをやめて、家に居る時間を減らすように意識します。テレビを見るときにストレッチをしたり、楽しくフィットネスできるゲームをするのも健康リスクの改善になります。掃除を習慣化することでも、立ち上がって運動する切っ掛けが生まれます。このように少しずつでも、できることから取り組むことが大切です。
まとめ
座りすぎが引き起こす健康リスクは無視できないほど大きく、様々な疾患のリスクを高めることがわかりました。世界一座っている時間が長い日本人にとって、健康リスクの改善は喫緊の課題です。立っている時間を1分でも長くすることが、肥満をはじめとした健康リスクを下げることに繋がります。
大切なのは意識して立ち上がり歩くこと、楽しみながら運動不足の改善に取り組むことです。代謝の改善、ダイエットになるなど、メリットをモチベーションに変えて運動に取り組むことをおすすめします。
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