企業の活動において、直接お客様と関わる仕事をフロント業務、そうでない業務をバックオフィス業務と区別することがあります。
事務的な業務についても、前者ですと「営業事務」「窓口事務」「貿易事務」など、後者ですと「総務」「経理」「人事」などが挙げられるでしょう。
では、よく耳にすることのある「総務」と「経理」の違いとは何なのでしょうか。その違いを具体的に探ってみましょう。
総務は何でも屋さん?
部署を小分けにしてつけていくと、細かく専門的な部署名ができあがります。
むしろ、ざっくりとした部署分けをした場合、一般の企業で言うと「営業」や「製造」「検査」、病院などでは「医局」「看護部」といった、直接お客様に関係したり、お客様の手元に届く製品の出荷に関わったりするような部署以外のバックオフィスの事務部門をまず「総務」とひとくくりにしてしまうかもしれません。
総務とはすなわち「全体の事務」ですので、企業や法人の運営に関わる全ての事務ということになります。
ですので、会社によっては後で述べる「経理」の仕事も総務と呼ばれる部署が担当しているケースがあります。
同様に、人事部門が独立している際にはそちらで対応する職員の勤怠管理や福利厚生・採用、用度や調達と言われる部門がある場合にはそちらで管理するケースのある、備品や消耗品の購入や管理、社屋の整備、警備や清掃のアウトソーシングなど、どこの部門にも属さないものを幅広く取り扱っている場合があります。
経理の仕事とは何でしょう。
経理の仕事と言われる部分には、その企業や法人の「お金の流れ」に関係するものが含まれます。
収入ですと、製造や卸企業の場合には出荷の際、小売や外食サービスなどでは一日にお客様からいただく対価、そういったものの集計・確認や、入金作業などがあります。
必要に応じ、見積もりや請求書を作成することもあるでしょう。対して支出、支払う側になる場合もたくさんあります。
仕入れやオフィスの家賃といった定期的なもの、それこそ会社で契約している新聞や光熱水費をはじめ、日ごろ使う事務用品や社員それぞれが必要に応じ支払った経費の精算、人事側から上がってくるお給料や手当、外注先への委託料の支払いなど、大きなものから小さなものまで、様々な金額のものが支払いの対象となります。これらは請求書に応じ精算することとなりますが、場合によっては先方に請求書発行の確認をすることも出てくるでしょう。
総務と経理の違いとは
前述したように、バックオフィス部門が細かく独立した部署だてをされていない場合には、「総務」と言われる署は何でも屋さんになってしまいますので、総務に配属されたのに仕事が請求書の作成だった、これは総務の仕事なの?ということは場合により起こってしまう可能性があります。
一方で経理の仕事の方は基本的にはお金に関することがほとんど全てを占めています。
こちらも企業によっては、請求書の発行は製品を売った営業の方で行い、入ってきたお金と支払い元を請求書と突合するところから担当する場合もあるでしょうし、日日の清算は経理で行って決算などは経営部門や外注の会計事務所が作成するというケースもあり、その会社で該当する部署がどこからどこまでを担当しているかはそれぞれ異なってきます。
とはいえ経理のお仕事はその企業のお金の流れに関する部分から外れることはありません。
まとめ
総務と経理の仕事の違いについて、総務にはすべてが含まれるケースがあり、経理はそのうち企業や法人のお金の流れに関する事務を取り扱っていることはお分かりいただけたでしょうか。フロント業務に携わっている方からすると接点も少なく分かりにくいかもしれませんが、コピー機に紙が足せるのも、電球が切れていないのも、休暇が取れ、お給料を定期的に受け取れるのもバックオフィス業務あってのこと。お客様に関わる仕事ではないですが、社員の皆さんを支える重要な業務の一つなのです。
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