事務職のお仕事をするには特に資格は必要ありませんが、資格を取得しておくことで確かなスキルを持っていることを証明できるのはもちろんのこと、それらを活かしてお仕事の質や能率を大幅に高めることが可能です。
そして何より、就職や転職をする際には圧倒的に有利になります。
ここではそんな事務職を目指す方にとって大いに役立つおすすめの資格についてご紹介するのと同時に、どのようなメリットがあるのかについても詳しく解説していきます。
実戦的なスキルが身に付く日商簿記
日商簿記は日本商工会議所が認定する資格で、多くの事務職の方が取得しているおすすめの資格のひとつです。
3級では簿記に関する基本的な知識とスキルを身に付け、事前にしっかりと勉強をしておけば大半の方が合格しています。
一方、2級からは工業簿記が試験問題にも出てくるという本格的なものになり、合格率は20%程度と一気にハードルが高くなります。合格までの学習時間は200時間以上、3ヶ月から4ヶ月程度と言われており相応の努力が必要になりますが、過去問題をしっかりと予習しておけば合格の可能性は高まります。
難しい資格であればこそ日商簿記2級に合格すれば大きな自信になるのに加えて、事務職の現場で即戦力となる確かな知識とスキルを持っていることが証明され、一目置かれる高いステータスを得ることができます。
ここまで来れば難しいお仕事や責任のある役職を任せられることもあり、キャリアアップへの大きなステップとなります。
時代の要請に応えるマイクロソフトオフィススペシャリスト
昨今の事務職の現場ではコンピューターでお仕事をするのが当たり前となりつつあり、紙に手書きをするケースは皆無と言っても過言ではありません。様々なシーンで電子化の推奨や義務化が進んでおり、パソコンを取り扱えるスキルは必須です。
そんな中でマイクロソフトが提供しているオフィス関連製品は世界的にも圧倒的なシェアを誇っており、ビジネスの現場では標準装備と言えるおすすめの資格です。
ワープロや表計算、メール、プレゼンテーションなどの各種アプリケーションが統合されており、事務職の方がデータの入力や資料の作成を担当するケースが増えています。
それらのソフトウェアを使いこなせるスキルがあることを証明する資格のマイクロソフトオフィススペシャリストには、一般を表わすスペシャリストと上級のエキスパートがあります。
試験ではビジネスの現場での使用を想定したテストケースが出題されることが多く、資格取得を目指して学ぶうちに事務職で即使えるスキルを身に付けられます。
実戦的なスキルが求められる日商PC
日商PCは日本商工会議所や地域の商工会議所が主催している資格で、パソコンを用いた実践的なスキルが求められます。
文書作成、データ活用、プレゼン資料作成の3つの科目があり、事務職の現場で活用できるスキルを身に付けて行きます。
これらの知識を問うペーパーテストと、実際にパソコンを使って操作をしたり、データや文書などの作成を行う実技によって合否が決定されます。
基礎的な知識を学ぶBasicを皮切りに3級から1級まであり、級が上がるごとに難易度が高くなります。
事務職の実務に役立つのは2級以上と言われており、キャリアアップに役立てないなら目指したいところです。
問題集などで学習しておけばペーパーテストは決して難しくはありませんが、実技のほうは作業量が多くなることから、素早い判断力やタイピング能力も必要になります。
日商PCの2級以上を取得しておけば、事務職でパソコンを使用した大半の作業をマスターできます。
まとめ
DX化の流れから事務職の現場ではパソコンの使用が必須となり、簿記などの知識やスキルに加えて、パソコンの操作について長けていることも求められる時代となりました。
一方、それらの知識やスキルを証明できる資格を取得すれば、優秀な人材として現場では重宝されます。
いずれの資格においても一定のハードルはあるものの、過去問題をしっかりと学習しておけば決して難しいものではなく、キャリアアップの可能性を広げることが可能です。
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