「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)が終わった後、中国中央テレビCCTVの財経チャンネルは12日に、アリババ(阿里巴巴)集団の馬雲会長に独占インタビューを行った。
記者:馬会長は昨年、「新小売」というコンセプトを打ち出したが、今年、電子商取引業界は様々な試みや模索を行っている。「新小売」は一体どのようなもので、その核心は何か。
馬雲:「新小売」とはオンラインとオフラインの融合であり、「人、モノ、倉庫、配達」の融合だ。最初の10年間、電子商取引は急速に発展してきた。しかし、電子商取引は空軍のようなものであり、地上からの協力を必要としている。電子商取引が勢いよく発展しているものの、実店舗が不景気であるのならば、各方面に対して利点がない。オンラインとオフラインの融合にこそ未来があると思っている。
さらに、消費者、モノ、配達、サプライチェーン、サプライヤー側の構造改革を融合させることが「新小売」であり、つまり、新たな小売ルートだと思う。
記者:「盒馬鮮生」(アリババの運営する生鮮食品スーパー)はアリババ集団が新しい小売業界における試みとして、2年足らずの間に、著しく発展してきた。その核心は何か。アリババ新小売の手本として大規模に展開されていくのか。
馬雲:「盒馬鮮生」は確かに手本だ。アリババのみならず、従来の小売業界の手本にもなり得ます。小売業界が電子商取引のショックを受けてうまくいかなくなったという人は多いが、私は小売業界がうまくいくと信じている。重要なのは、様々な革新的なアイディアを考案し、新しい技術を使うことにより、どのようにして消費者により良い体験を提供し、どのようにして供給側と管理の水準を向上させて、消費者のニーズにいち早く応えるのかということだ。
オンラインからオフラインに転換し、技術やイノベーションなどのあらゆる方法を尽くすことにより、消費者との距離を縮めようとするのが「盒馬鮮生」の試みだ。「盒馬鮮生」の1平方メートル当たりの利益は従来のスーパーの3.8倍になった。こうした試みを増やしていき、そこから得た経験を従来の小売業界、新小売と分かち合いたいと思う。
記者:オンラインとオフラインを融合させた後、将来の電子商取引は数量や規模において、どれほど発展できるか。
馬雲:そのような未来の電子商取引を、私たちは「新小売」と呼んでいる。アリババだけは中国小売業界の取引額の10%を占めている。他のメーカーを加えれば、20%もしくは30%を占めるようになる。ほかの85%、或いは88%の企業はどうすればいいか。アリババはオンラインとオフラインを共同発展させ、新小売に向かって転換させることを狙っている。
将来の小売は60%、70%または80%が新小売になると思う。従来の小売は技術やデータを活用し、イノベーションや供給側の構造改革などを行わなければ未来はない。
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