2019年3月7日、観察者網は、ロイター通信の報道を引用し、韓国の現代自動車が中国で最も古い工場での生産を一時停止することを検討していると伝えた。中国市場での急激な売り上げ減少と生産過剰の問題に直面しているためだという。
記事は、「現代自動車と傘下の起亜自動車は、16年までは中国第三の自動車メーカーだった。今回の措置は、中国自動車業界の運命が逆転していることを示しており、昨年の中国自動車業界はここ数十年で初の減少となった」と紹介した。
現代自動車は「現在、生産について評価をしているところで、競争力と収益力の増強を図っている」との声明を発表。「生産の一時停止も含むが、北京第一工場の閉鎖ではない」とも述べているという。
記事は、「現代自動車は北京に3つの工場があるが、同社はいつから生産を停止するかまだ決定していない。韓国メディアは、早ければ来月から停止すると報じている」と伝えた。同社の声明によると、現代自動車と北汽集団が立ち上げた合資企業は、現代自動車による中国の5つの工場での運営を担当しており、約2000人の従業員が自主退職あるいは他の工場へ移転したという。
記事は、日本経済新聞の報道も引用し、「この5つの工場の生産能力は合計約180万台だが、18年の中国での販売台数は昨年比9%減のわずか約75万台で、ピーク時の16年と比べて約3割減少した」とも伝えた。その上で、「これをもとに単純計算すると、18年の工場の稼働率はわずかに4割強で、北京第一工場の老朽化した施設のメンテナンス費の負担が大きな課題になっている」と記事は指摘している。
現代自動車の関係者は、中国業務の再建のため、「インセンティブ削減によるコスト削減、東南アジアと中南米業務の拡大、構造調整」を計画しているという。しかし記事は、「インセンティブ削減によるコスト削減と東南アジアや中南米業務での拡大は、他の自動車メーカーも行っており、ヒュンダイはさらなる構造調整が求められる」としている。
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