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静止気象衛星「風雲2号」、台風を全面的観測

中国第1世代静止気象衛星「風雲2号」シリーズ最後の1基となる「風雲2号H星」が5日夜、打ち上げに成功した。中国気象局国家衛星気象センター副主任、風雲2号衛星地上応用システム総指揮の魏彩英氏は、「2018年の台風4号まで、風雲2号シリーズ衛星は1998年の運行以降、西太平洋及び南中国海で生まれた471の台風、中国に上陸した141の台風を一つも残さず観測した」と話した。中国新聞網が伝えた。 

風雲2号シリーズ衛星は、世界気象機関(WMO)世界業務衛星の重要な一部となっている。アジア、欧州、アメリカ大陸、アフリカ、オセアニアなどの80数カ国・地域のユーザーに衛星資料・商品を提供しており、発展中の大国である中国の国際社会への重要な貢献を十分に示している。 

また「一帯一路」(the Belt and Road)イニシアティブに積極的に呼応するため、中国気象局は今年4月に「中国風雲衛星国際ユーザー防災・減災緊急保障メカニズム」を発表した。一帯一路関連国・地域は、台風、豪雨、強い対流、森林・草原火災、砂嵐などの災害に見舞われた場合、同メカニズムの運用を申請でき、真っ先に風雲衛星の高頻度衛星写真と関連商品を入手し、防災・減災・災害救助に適時、情報支援を提供できる。 

風雲2号H星は走査放射計、宇宙環境観測装置という2つの主要ペイロードを積載しており、中国とアジア太平洋地域のユーザーにリアルタイムの衛星写真、水蒸気画像、宇宙気象などの関連商品を提供できる。また風雲2号H星は東経79度の赤道上空に位置し、西アジア、中央アジア、アフリカ、欧州などの国と地域に良好な観測角度と、カスタマイズされた高頻度地域観測を提供する。さらに地域内の防災・減災・災害救助などにタイムリーな情報保障を提供できる。

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