新生力である90後(1990年代生まれ)の革新や起業を長期にわたり研究しているグローバルシンクタンクCCGが主催し、国内唯一の90後起業家と90後青年実業家が組織するコミュニティ「メソポタミア」の協力で、「90後青年実業家が起業・革新を語る」シンポジウムが15日に北京で行われた。席上、CCG研究部人材研究グループのチーフマネージャーは、先ごろ発表した「2017年中国留学帰国者起業・就職調査報告」の最新研究成果を紹介した。
留学帰国者ブームの到来によって、多くの革新や起業は留学帰国者によりリードされ、比較的規模の大きなテクノロジー企業もその多くが留学帰国者によって作られていることは周知の事実であり、彼らは革新や起業の環境づくりの面において、先駆的な役割を果たすのと同時に、いくつかの経験ももたらしている。
報告の調査結果によると、ニュータイプの留学帰国者の革新や起業は、以下のような特徴を備えている。
留学帰国者の基本状況は、以前とだいぶ異なってきている。以前の留学帰国者は中国の市場の発展が好調であると判断し、帰国して起業したのに対し、現在は、家族の事情から帰国して起業する人のほうが多いことが分かった。実際、留学帰国者のうち「一人っ子」が占める割合は7割と高い。将来的な発展の状況に目を向け、両親の世話や家族で一緒に住むためといった要素が「一人っ子」である留学者が帰国する重要な理由となっている。
留学帰国者の起業のうち76%が2015年から現在までの時期に集中している。これは中国共産党第18回全国人民代表大会(十八大)後に出された「革新と創業」に関する政策と密接に関連していると見られている。留学帰国者が選択した起業分野や起業エリアを見ると、IT分野と北京がトップとなっており、北京の革新や起業の発展は強い競争力を備えていることがわかる。また、二線都市の発展スピードは起業を目指す新たな留学帰国者に注目されている。
留学帰国者の起業の発展状況を見ると、起業資金は個人の貯金、親戚や友人からの借金の場合が多い。現在、多くの留学帰国者にとって起業資金を得るルートは決して豊かとは言えず、約六割の企業がいまだ利益を上げられていない状態だ。
過半数の起業家が起業に失敗した経験をもっている。報告は、失敗した経験をもつ起業家のほうが成功率がより高いとし、その失敗の主な原因は、資金不足や経験の不足だとしている。
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