2018年、全長約55キロの香港、珠海、澳門(マカオ)を結ぶ港珠澳大橋が正式に開通し、世界で注目を集めた。人民日報が伝えた。
全国政協委員で、港珠澳大橋管理局のチーフエンジニアである蘇権科(スー・チュエンコー)氏はこのほど、中国の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)会期中に受けた取材で、「港珠澳大橋はインフラ整備の分野において、ハイクオリティーな『サンプル』を提供している。多くの分野で中国基準が採用されている」と話した。
蘇氏によると、世界一流の品質レベルに達するために、港珠澳大橋の建設には61冊の技術基準が採用され、それを積み重ねると1メートル以上の高さになるという。
港珠澳大橋の建設で得た大きな1つの収穫は、多くの中国の技術や基準を海外に輸出できたことだ。蘇氏の説明によると、デンマークとドイツの間にはフェーマルン・ベルト海峡があり、18キロのフェーマルン・ベルトトンネルを建設する計画で、その建設を請け負う企業はすでに4~5回中国に見学に来たという。1970年代に建設された米国のチェサピーク・ベイ・ブリッジの管理局は、その横にもう 1本の橋を建設する計画で、以前の建設技術はすでに時代遅れになっているため、「中国の同業者から学び、技術交流したい」との意向を示しているという。
蘇氏によると、ドイツやセルビア、ノルウェーなどの大橋建設を請け負う企業も、中国企業に、港珠澳大橋の製造に使った生産ラインでの生産を委託し、すべて中国の材料と技術を採用している。「実際には、3~4年前から、港珠澳大橋の製造に使った生産ラインで、外国の橋梁の生産を行っており、注文は続々と入っている」と蘇氏。
港珠澳大橋の中核設備や材料は中国製で、技術基準も中国独自のものだ。蘇氏によると、「中国の一部の技術基準を国際基準にしたい」と、国際トンネル協会からも連絡があり、とても誇りに感じているという。
蘇氏は「今後も中国の基準が採用された大橋が世界各地に登場するだろう」と期待している。
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