旅行ブームが続く中国で、海外を訪れる中国人旅行者と中国が受け入れる外国人旅行者との人数差が1億人以上に拡大するとの予測が示された。澎湃新聞が16日付で伝えた。
中国のオンライン旅行大手シートリップとシンクタンクの中国グローバル化研究センター(CCG)はこのほど、中国を訪れる外国人旅行者の数が出国する中国人旅行者を下回る状況が今後5年間でさらに深刻化するとのレポートを発表。両者の開きが1億人を超える可能性があると分析した。
レポートは打開策としてビザ政策の見直し、ビザ申請手続きの利便性アップ、宣伝強化を訴えており、中国の現在のビザ発給システムは古いやり方のままで費用も時間もかかると指摘。さらに、旅行ビザ申請時の「利便性ランキング」で中国は最後から6番目とのデータにも言及した。
シートリップの梁建章・執行董事会主席は「国内旅行業の発展が高いレベルに達するかどうかを判断する上で、入国者数は重要な指標になる」と話し、また別の幹部からは「ビザ手続きの難しさが外国人旅行者の訪中を阻む第一のハードルになっている」との声が出ている。
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