富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社の社殿群(8棟)が10月20日、近く正式に重要文化財に指定されることが発表された。(富士山経済新聞)
重要文化財指定は、国の文化審議会により文部科学大臣に答申され、近日中に行われる官報告示を経て、正式に指定となる。
同神社は、富士山世界遺産構成資産の一つ。本殿、東宮、西宮は既に重要文化財で、今回指定となる8棟は、拝殿(はいでん)および幣殿(へいでん)、惠毘壽社(えびすしゃ)および透塀(すかしべい)、神楽殿(かぐらでん)、手水舎(てみずしゃ)、隨神門(ずいしんもん)、 福地八幡社(ふくちはちまんしゃ)、諏訪神社拝殿、社務所。
富士山北麓の吉田口登山道の起点に所在し、18世紀中期に江戸の富士講先達だった村上光清が各地で寄進を募り、荒廃していた社殿を1734年から四半世紀の歳月をかけて再興。重要文化財指定対象の8棟もこの時に建立された。
社殿群などの造営には地元の郡内地域を拠点とする大工があたり、下吉田の萱沼大工が中心となって活躍。社殿の造形を見ていくと、随所に流派的特徴を認めることができるという。
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