米ブルームバーグのサイトは19日、「中国はトランプ氏との貿易戦争に勝っている」とする記事を掲載した。
米国の中国語ニュースサイトの多維新聞が21日、その内容を要約して次のように伝えている。
トランプ米大統領による中国への対抗のための4年間のキャンペーンは18日、中国のチャット・支払いアプリの「WeChat(ウィーチャット)」と人気のある短編動画投稿アプリの「TikTok(ティックトック)」の米国内での新規ダウンロードを禁止した時に、新たな高み(または最低)に達した。
それにもかかわらず、最終的な得点表はすでにある。重要なほぼすべての指標で中国が先行している。トランプ氏は就任直後に始まった世界的な貿易戦争のあらゆる場面で勝ち誇っていた。
トランプ氏は、貿易収支を、中国を世界の貿易ルールでプレーさせるための努力における成功の最も重要な指標と見なしているようだ。
中国の強力に復活した国内総生産(GDP)を見てほしい。これはパンデミックへの非常に効果的な対応の結果だ。アナリストによると、中国は48カ国のうち、第2四半期のGDPが2019年末よりも上昇したと報告している唯一の国だ。コロナウイルスの死亡者数と感染者数において最悪の国である米国の経済は第2四半期に前期比で9.5%減少した。年率換算では32.9%減で、1940年代以降で最大の落ち込みを示している。
そして今、中国の通貨は8週連続で上昇し、18年2月以来の最長の上昇となっている。世界の債券ファンドが中国国内に注がれているが、それでもまだ利回りを提供している。一方で、ドルは下落している。
こうした人目を引く数字の背後には、より深い産業トレンドがあり、中国が新型コロナによる休業後にグローバル市場シェアを獲得するのを助けている。中国は、風力タービンで使用されている高性能トンネルボーラーや油圧バルブ、ポンプなど、ドイツのメーカーがかつて支配していた先端機械を供給している。
WeChatとTikTokに対するトランプ氏の攻撃は注意散漫だ。いずれにせよ、中国のハイテク企業への攻撃は、21世紀の経済を支配しようとする中国の努力を遅らせることはできても、失敗させることはできない。
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