2019年12月26日、中国メディア・人民日報は「今年末までに中国では13路線の高速鉄道が立て続けに開通し、営業距離が3万5000キロを超える」と報じた。
記事によると、3万5000キロという営業距離は世界の高速鉄道の総距離の3分の2を上回る。記事は、「中国では今年、高速鉄道の営業距離が5000キロあまり増加した。鉄道の旅客数は計23億1000万人に達する見込み。鉄道を使って出かける旅客の3人のうち2人が高速鉄道を選んでいることになる」と説明した。
また、「来年の春節のピーク時期を前に、鄭州-重慶間を結ぶ路線の鄭州-襄陽区間を始めとして、成都-貴陽路線、鄭州-阜陽路線、武漢-十堰路線などが開通した。それによって、中国を“縦横無尽”に走る高速鉄道網はさらに密になり、地域開発のバランスもますます良くなろうとしている」と指摘した。
記事によると、高速鉄道は地方の業者に農作物などの鮮度を保ったまま輸送することを可能にするといった理由から、「高速鉄道の発達は農村の活性化にとって新たなエンジンとなる」との指摘もあるという。
このほか、記事は「今年に入って山東省臨沂市や広西チワン族自治区カン州市、安徽省阜陽市、貴州省畢節市といった貧困地区にも初めて高速鉄道が開通した」と紹介。人手不足に悩む郊外の工場などにとって、高速鉄道の開通は「貧困から脱出するための契機になる」と論じた。
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