2018年5月27日、独ドイチェ・ヴェレによると、中国が海外から受け入れてきた廃棄物の輸入を今年1月から禁止したことで、各国に混乱が広がっている。
しかし、ドイツ連邦二次資源・廃棄物処理協会のトーマス・プロブスト氏は、「プラスチックごみの対中輸出はできなくなったが、業界にとっては新たな商機でもある」との見方を明らかにした。
プロブスト氏はミュンヘンで開催された廃棄物処理や再資源化などの見本市・IFAT2018で、廃棄物の輸出先は各地に分散したが中国に変わる輸出先は存在しないと指摘し、分散した輸出先も近い将来中国と同様の対応を取ることになると予測した。
これは廃棄物の再資源化を促進させる好機でもあるとして、「紙が現在ではリサイクルが当たり前になったようにプラスチックなどの廃棄物も同じようにできるはずだ」と述べたという。
ドイツ政府の統計では、15年にドイツ国内で発生したプラスチックごみは300万トンで、その半数が焼却されたが、19年1月からは商品包装に関する新たな法規が実施され、プラスチックごみ回収率が大幅に高まることが見込まれているという。
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