教室内の監視カメラ設置、指紋認証による出欠管理の導入に続き、大学の点呼方法が再びアップグレードした。「AIに支配される恐怖、大学がサボりの学生を監督するAIシステムを開発」と題した動画が13日、ネット上で注目を集めた。北京青年報が伝えた。
動画によると、杭州電子科技大学はこのほどAIシステムの使用を開始した。このシステムは授業中、教員の代わりに点呼し、欠席している学生に出席を呼びかける。指導員スマート音声アシスタント「リットルAI」は電話で学生に授業が始まっていることを伝え、出席していない理由をたずね、そして留年や受験資格の取り消しといった学校の処罰規定を紹介する。さらに学生の欠席情報が直ちに指導員に送られ、記録される。
学生はこの画期的な技術に対して「逃げる術はない」とため息を漏らしている。一方で、その効果を目にすることができるため、出席率が確かに上がっていると実感している。
同大学の同システムの発明者は、その受益者でもある。同大学学生部の胡海濱副部長は、このシステムの操作方法について、「教員が授業中の任意の時間にこのスマートアプリを立ち上げ、学生にランダムで生成される確認コードを見せる。学生は自分の端末のアプリでこの確認コードを入力し出席を確認する」と説明した。胡氏は「これにかかる時間はせいぜい36秒で、教員は手動で時間をさらに短くできる。不正を根絶できないが、人工的な干渉により可能性を最低限に抑えている」と述べた。
学生が規定の時間に出席を確認しなければ、システムは自動的にAIシステムにコールを指示する。電話の内容も文字に変換され、欠席情報と共に指導員に送られる。
胡氏によると、学生が電話を受けてから直ちに出席した場合、教員は出席情報を変更できる。「このアプリはすでに50%以上の授業をカバーしている。以前は点呼を取るのに7、8分かかったのが、現在は15秒しかかからない。使用開始から2週間で、同じ授業の平均出席率が前学期より7ポイント上がった」
胡氏によると、システムがコードの入力を確認し、AI音声アシスタントが電話をかけるといった流れの他に、ビッグデータ分析により学生の問題を分類し、授業に出たくない本当の理由を見つけ出す。これによって問題を根本から解消する。「これこそが、私たちがこのシステムを開発・利用する最大の意義だ」と胡氏。
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