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中国のオイルシェール可採埋蔵量が劇的に増加、1兆立方メートルを突破

中国メディアの澎湃新聞網は12日、中国におけるオイルシェールの可採埋蔵量が劇的に増加していると紹介した。2017年に可採埋蔵量が1000億立方メートルを超える油田が2カ所発見されたこともあり、18年4月には1兆立方メートルを超えたという。 

中国政府・自然資源部の鉱産資源保護監督工作チームの鞠建華(ジュー・ジエンホア)氏によると、中国政府は地下資源の調査に力を入れており、過去5年間にわたり、全国で累計4800億元(約8兆1100億円)の費用を投じ、大きな成果を挙げてきた。オイルシェールの資源調査でも重要な進展があったという。 

2017年には四川盆地の涪陵(行政区としては重慶市の一部)と威遠(四川省内江市)で可採埋蔵量がそれぞれ1000億立方メートルを超える油気田が発見されたことなどにより中国全国のオイルシェールの可採埋蔵量は9168億立方メートルに達した。その後も可採埋蔵量は増加し、4月には1兆立方メートルを超えたという。 

一方で、その他の化石燃料資源の可採埋蔵量の増加は鈍っている。2012年には15億2200万トンだった石油の可採埋蔵量の伸びは17年には8億7700万トンに、9610億立方メートルだった天然ガスの伸びは5554億立方メートルに、1274億立方メートルだった炭層メタン(石炭層から採取可能なガス)は105億立方メートルと、いずれも減少した。ただし石炭の可採埋蔵量の伸びは2015年の390億トンから16年には607億トン、17年には815億トン増加している。17年の場合には新疆ウイグル自治区で新たな炭田3カ所が見つかったことが底上げにつながったという。 

鞠氏は、中国のエネルギー資源が緊迫している状況には変化がないと説明した。 

なお、可採埋蔵量とは「その時点において、採掘して経済的に採算の取れる地下資源の埋蔵量」を指す。そのため、技術の水準や経済情勢も変動要因になる。技術の進歩により生産コストが下がれば、地下に存在する資源の量が同じでも可採埋蔵量は増加する。市場価格が下落すれば、採算の合わなくなった資源量は含めなくなるので、可採埋蔵量は減少する。逆に市場価格が上昇すれば可採埋蔵量は増加する。

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