全人代代表、中国鉄建重工集団有限公司の劉飛香会長は13日、同社の長沙第二産業パーク内で、中国が独自に開発・設計した世界初のスマート化リニア軌きょう生産ラインが量産化を実現し、広東省清遠市リニア観光専用線プロジェクト向けの軌きょうを生産中と発表した。科技日報が伝えた。
劉氏によると、このスマート化リニア軌きょう生産ラインの全長は約500メートル、幅は約18メートル。軌きょう自動仕込み、自動輸送・反転、自動締付・測位、スマートデジタル制御加工、オンラインスマート検査測定、自動塗装、フレキシブル組立を実現し、世界初のリニアレール設備のスマート化生産となった。
劉氏によると、この生産ラインは製造工程集積化、生産データ情報化、制御システムスマート化という特徴を持っている。ライン連結・並列型生産、マルチカッター機械加工、カーブのデジタル制御など世界の先端を走る加工技術を採用することで、労働者の作業量を7割以上カットした。生産品質は安定的かつコントロール可能で、合格率は99%にのぼる。加工効率が大幅に高まり、生産能力は年間80キロにも達する。
リニア軌きょうはリニア列車の運行に必要な線路設備で、車両はその上を浮上し安定的に運行する。従来のリニア軌きょうは人の手で設置する必要があり、シングルカッターの加工作業を採用していた。生産にかかる時間が長く、多くの設備と労働力を用い、製造の精度と生産効率が低い。1本のF型鋼の加工にかかる時間は9時間以上にものぼる。スマートラインによりその時間は40分未満に短縮された。従来の加工方法ではレールの変形が2ミリだったが、スマートラインならば0.5ミリ以内で、使用する設備も人手も少ない。
リニアの中核技術は国家第13次五カ年計画交通分野科学技術革新特定プロジェクトの一つだ。これまで公開されている資料によると、中国は2020年に5本以上の商業運行路線を敷設することになっている。
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