2018年9月3日、星島環球網によると、米ビジネスメディアのQuartzは1日、「世界は科学技術強国としての中国の台頭を過小評価している」とする記事を掲載した。以下はその概要。
中国が科学技術強国として台頭していることは驚くべきことではない。驚くべきなのは、中国がいかに速くそれをやっているかということだ。最新の研究によると、中国の科学的産出の世界シェアは現在、経済的生産の世界シェアをはるかに上回っている。
南京大学のシエ・チンナン氏と全米経済研究所(NBER)のリチャード・フリーマン氏が共同で発表したこの研究は、世界が中国による科学分野への貢献を過小評価していると主張している。
一国の科学への貢献は一般に、その国の科学論文の数に基づくとされる。だがこの新しい研究では、論文の執筆者の所在地を見ただけでは、例えば中国の研究者が米国の大学で働いている間に論文を執筆するケースなどが含まれていないと主張する。
このような間違いを訂正すると、中国の研究者は他の国の研究者よりも多くの科学論文を発表していることが分かる。発表された論文のおよそ4つに1つに、中国の名前または住所を持つ執筆者が掲載されている。これに中国語の論文を加えると、この数字は37%にまで上昇する。それに対し、中国の世界のGDPに対する貢献は約15%だ。
論文の数だけでの比較は十分ではないと批評家は指摘している。なぜなら中国の論文の多くは、質の低いジャーナルに掲載されているからだ。フリーマン氏は「中国の科学研究の質は高まっている」と指摘する。研究の質を測定する一つの方法は、どれだけ多くの科学論文が中国発の論文を引用しているかを見ることだ。
2000年の中国の論文の被引用数は世界平均の30%ほどだった。これは世界中の研究にほとんど影響を与えていないことを意味する。だが2013年になると、被引用数は70%に上昇している。
中国の研究の質は、世界トップレベルの雑誌「サイエンス」と「ネイチャー」への貢献からも判断できる。どちらの場合も、中国の2000年から2016年までの成長は驚異的だ。
21世紀に入って世界で最も低所得な国の1つであった中国が、20年もたたないうちに科学知識の超大国になったのは、科学史上の重大な発展だ。
米国が西部へ拡張する時代のスローガンは「若者よ、西部へ行け。そして国とともに成長せよ」だった。今日、科学は東に向かって発展し、中国とともに成長することになる。
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