スターバックスがコーヒーデリバリーサービス「専星送」を打ち出してからそれほど経たないが、コーヒーデリバリー市場はおなじみの「ニューフェース」を迎えることになった。この「新規参入」の企業はマクドナルドだ。消息筋が8日に明らかにしたところによると、マクドナルド中国法人の傘下にあるマックカフェが上海市でデリバリーサービスを始め、消費者は微信(We Chat)のミニアプリ「i麦珈琲外送」、フードデリバリーサービスのElemaや美団外売を通じてコーヒーを注文することができるという。「北京商報」が伝えた。
実はマクドナルドは9月17日に同市でマックカフェのデリバリーサービスをすでに開始し、「1杯目無料」のキャンペーンも展開した。マクドナルドはこのサービスではコーヒーを1滴でももらさない厳重なパッケージを採用し、普通の状況であれば配達中にこぼれることはないと強調。また注文を受けてから28分以内のお届けを約束し、遅れた場合は電子クーポンを贈呈するとしている。
マックカフェのデリバリー基準はこのほどサービスを開始したばかりの専星送と酷似する。同じように漏れないカップとフタを使用し、同じように配達専門の従業員を置く。お届け約束時間は専星送が30分であるのに対し、マックカフェはそれよりも2分早い。
匿名希望の業界関係者は、「マックカフェはこれまでデリバリーサービスを手がけてこなかったわけではなく、フードセットの一部として配達は行っていた。これまでずっと自前の配達チームを通じてデリバリー事業を発展させてきた。このたびマクドナルド中国がデリバリーサービスを開始したことは、マックカフェを独立させて発展させたいとのシグナルである可能性がある。マクドナルドはここ数年、マックカフェの育成に努め、消費層の中で一定の影響力を獲得した。そして今、デリバリーサービス開始を発表したことから、マクドナルドがコーヒー市場をどれほど重視しているかがわかる。またマックカフェを育てる過程でユーザーのデータやコーヒーデリバリーサービス利用者のデータも蓄積し、相対的に安定したチームと供給システムを構築した。こうしたことはすべてマックカフェが独立して発展するための基礎になる」と述べた。
上海■(口へんに非)越投資管管理公司の王振東会長によると、「マクドナルドがこのタイミングでコーヒーデリバリー市場に進出すると、スターバックスの専星送や瑞辛珈琲との混戦は避けられないだけでなく、マクドナルドブランドの限界にも直面しなければならない。マックカフェのデリバリー注文をするユーザーはマクドナルドのフードと一緒に注文する人が多く、フードから切り離されれば、ユーザーのフローの問題に直面することになる。専星送や瑞辛珈琲を選ぶ消費者はコーヒーを買っているのであり、スイーツやフードはついでだ。よってマクドナルドが今、マックカフェを独立発展させる可能性は決して大きくはなく、今後はコーヒーデリバリー事業によってマクドナルドのブランド体験を拡大していくだろう」と述べた。
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