「ビジネス環境はより良くなっていくのみであり、最良はない」。第1回中国国際輸入博覧会開幕式での習近平国家主席の基調演説は気迫に満ちていた。第1回中国国際輸入博覧会が開幕し、出展企業は中国・上海で良い商談をまとめ始めた。世界各地から来た優れた企業家は中国が「成長し続ける市場、消費高度化のビジネスチャンスがあり、主体的に世界に開放する揺るぎなさがあるうえ、最も魅力がある。さらに『世界一流のビジネス環境を築く』べく努力する」ことをよく知っている。人民日報が伝えた。
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対中投資の魅力を最も良く物語るのは事実だ。世界銀行が先般発表した「ビジネス環境報告2019」は、中国で上海と北京をモデル都市として選んだ。企業設立に必要なのはわずか9日間で、経済協力開発機構(OECD)の高所得国と肩を並べる。ビジネス紛争の解決時間が最も短く、コストが最も低く、OECDの高所得エコノミーを遥かに上回る。電力の導入が無料で、世界でこれを達成しているのは中国以外には日本とアラブ首長国連邦しかない。総合順位は昨年から32上昇、5年間では50も上昇した。今年上半期に中国で新設された外資系企業は3万社近くで、前年同期比で倍増近くになった。これは世界経済が激変する中、中国のチャンスを掘り起こし、中国市場を深く開拓することへの信念がかえって強まっていることを十分に物語っている。
中国国際輸入博覧会でエレクタ株式会社が新たな腫瘍治療用スマートデジタル化プラットフォームElekta Axesseを紹介。撮影:黄超・記者
国際資本が中国市場の潜在力を長期的に有望視しているのは、改革開放の深化をめぐる近年の中国の着実な努力に由来する。ここ数年中国は「公正で透明なビジネス環境の創造」をめぐる改革と働きかけでも、「行政のスリム化と権限委譲」などの改革の実践でも、自由貿易区の模索などの改革のブレークスルーでも、持続的な努力を重ねてきた。世界銀行幹部が指摘したように、これらの進展は今年1年のみの改革の成果ではなく、長年にわたる持続的な改革の結果だ。ビジネス環境改善の取り組みは中国各地であまねく見られる。こうした努力は、相当程度発展のニーズ、競争の圧力によるものだ。人の流れ、物流、資金の流れは、いずれもビジネス環境の良い所へ向かうものだ。上海自由貿易試験区が初めて「ネガティブリスト」制度を導入すると、各地の自由貿易区が次々と後に続いた。浙江省の「窓口一本化」改革が奏功すると、同様の改革が各地で実施された。
長い間中国は減税を行い、資源と政策の競争によって外資を導入してきた。今後中国はよりサービス、信用、環境の競争を行い、法の平等、政策の一致、サービスの最適化を実現して、恒久的な魅力を築く必要がある。外資投資の法整備を加速し、開かれた透明な外資関連の法体系を整備し、参入前内国民待遇とネガティブリスト管理制度を全面的に踏み込んで実施する必要がある。国際的なビジネス慣習を尊重し、中国大陸部で登記した各種企業と平等に扱う必要がある。外資系企業の合法的権益を保護し、知的財産権を始め外資の合法的権益を侵害する行為を断固として法に基づき処罰し、知的財産権審査の質と効率を高め、懲罰的賠償制度を導入し、違法行為のコストを著しく高める必要がある。習主席の演説は世界中の企業への招待状であり、各級政府への動員令でもあった。
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