中国とシンガポールの共同重点プロジェクトである中新(中国・シンガポール)友好図書館の建設作業が最終段階に入っており、9月末にも一般開放される予定だ。新華社が伝えた。
天津市の浜海新区にある中新天津生態城は、中国・シンガポール両政府が共同建設した中国初のグリーン発展総合模範エリアの所在地だ。約10年の月日をかけ、国際生態都市のモデルを建設していく計画だ。
生態城の呂凱報道官によると、同図書館は視覚障害者用閲覧室や24時間セルフ貸出室、シンガポールテーマ館、生態児童館、マルチメディアサービスエリアなど、各種機能を持つエリアに分かれている。スマート化は同図書館の大きな特色だ。スマートロボットの導入や音声交流、顔認証、スマートナビなどの技術により、利用者はセルフ問合せ、音声による検索、館内各エリア及び図書の案内といったスマートサービスを体験できる。
同図書館のモバイル図書・文書館アプリがリリースされており、利用者に貸出期間の延長や館内リソース検索などのサービスを提供する。携帯電話の「スキャン貸出」機能により、利用者はその他の設備を使わずわずか1秒で本を借りることができる。図書館はさらに従来の図書館の貸出期間内に返却しなかった場合の罰金という規則を変え、信用ポイントによる管理モデルを採用した。ポイントが0になると、読者のアカウントが凍結される。正常に本を借りたければ、利用者による活動やボランティアサービスなどに参加することでポイントを蓄積しなければならない。こうした方法を採用することで利用者の利用行為の指導と奨励を進めていく。
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