中国科学院院士で北斗衛星測位システム副チーフデザイナーの楊元喜氏は27日に北京市で、北斗応用製品はすでに70以上の国と地域に輸出されていると述べた。うち「一帯一路」(the Belt and Road)沿線諸国・地域は30以上にのぼる。中国新聞社が伝えた。
北京市北斗衛星測位技術・産業深度融合応用推進会が同日開かれ、楊氏は基調報告を行った。
楊氏によると、2017年9月現在、北斗測位チップモジュールの販売量は約4000万個で、高精度プリント基板の販売量は国内市場の3割、アンテナは9割のシェアを占めている。北斗応用の普及について、北斗応用は2016年より農業、林業、漁業、交通輸送、警備用装備品、防災・減災などの各業界で活躍し、深化を続けている。うちネット接続車について、中国では73万台近くの危険品輸送車両に北斗との互換性を備えた受信機が搭載されており、危険品車両ネットワーク・制御センターが構築されている。また400万台以上の営業運転車両に北斗端末が搭載されており、世界最大の営業運転車両動的監督管理システムが形成されている。
応用普及の新業態について、中国の融合を特徴とする「北斗+インターネット+その他の業界」という新モデルも徐々に台頭し、北斗時空情報を主要内容とする新興産業生態チェーンを構築中だ。さらに北斗産業高度発展の新たなエンジンとブースターになり、ライフスタイルの変革とビジネスモデルの革新を促している。
楊氏によると、北斗1号・2号システムが実り多き応用の成果を手にし、北斗3号グローバルシステムの建設に向け経験を積み重ねた。北斗3号の衛星12基が現在、軌道上を飛行中だ。北斗グローバル試験システムの試験内容は全面的で、順調に進められている。高いスタートラインから建設される北斗3号は、中国の世界PNT(測位・ナビ・時報)の保障水準を全面的に高めることになるとみられている。
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