外観は小さなパイナップルのようで、手のひらサイズ。2つの丸いレンズは愛嬌たっぷりの大きな目のようで、手に持つと前方の障害物の距離に基づき3段階の警報を出し、視覚障害者に前方の道路状況を伝える。南京航空航天大学が12日に発表した情報によると、同校民間航空飛行学院の夏季実践チームが道路状況探知スキャナーを開発した。初期のコストは30元(1元は約16.86円)のみで、コストパフォーマンスに優れているだけでなく、その操作も簡単だという。科技日報が伝えた。
同デバイスの開発者である馬旺氏によると、障害物探知機は主にマイクロコントローラと超音波センサーモジュールからなる。2つの「目」のように見えるのは、超音波センサーだ。超音波による距離測定の原理に基づき前方の障害物を判断し、視覚障害者に注意を促し、歩行中の不便を解消する。「距離が障害物から1メートルに達すると音が1回鳴り、60センチに達すると2回連続で鳴り、30センチに達すると速く3回鳴る」という。
国内の一部企業でもすでに視覚障害者用のレーダーを開発している。しかしこのようなカメラにより周辺の光景をキャッチし、ハードによって危険を伝えるデバイスの価格は、3000−5000元から7000−8000元までとまちまちだ。同チームのメンバーは、彼らのデバイスの初期コストは30元のみとしている。馬氏は、「まだ実用段階には至っていないが、このデバイスを引き続き改良することで、携帯性と信頼性を高める予定だ。このデバイスをさらに小型にし、探知範囲を広げ正確にし、実用化を目指すことができると思う」と話した。
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