今月23日、市場調査会社・Canalysが2018年第1四半期(1-3月期)の全世界のスマートスピーカー出荷報告を発表した。報告によると、中国は米国に次ぐ世界2位のスマートスピーカー消費市場になり、同期の販売台数は180万台と、前年同期比5370%増となった。うち、阿里巴巴(アリババ)天猫精霊(Tmall Genie)の出荷台数が110万台と中国で1位、世界で3位となった。人民網が伝えた。
Cannalysのアナリスト・何天華(ホー・ティエンホア)氏によると、米国市場と同じく、中国市場の急速な台頭の背景には、大手テクノロジー企業の大規模な資金投資がある。阿里巴巴の公式サイトの統計によると、今年3月の時点で、発売から8カ月たった天猫精霊の発売台数は200万台を突破した。アマゾンのエコー(Echo)は200万台を突破するのに約18カ月かかった。
14年、アマゾンがEchoを発売して以降、世界のスマートスピーカー市場は、5000万台規模に達している。複数の市場調査会社の統計によると、現在、世界シェアの90%以上を、アマゾンとグーグルが占め、スマートスピーカーの消費者の81%が英語圏国家・地域に集中している。
ただ、17年に阿里巴巴が天猫精霊を発売して以降、中国語圏のスマートスピーカー市場が台頭し、世界のメーカーが注目する新興市場となっているため、世界のテクノロジー企業の注目の的ともなっている。 Canalysは、「当社は中国市場の状況に細心の注意を払っている。今回は、中国は出荷量の規模が安定して大きいため、中国に的を絞った市場分析を実施した」と説明している。
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