国防科技大学が23日に発表した情報によると、同校と中国中車唐山機車車両有限公司が開発を担当した第5世代新型リニア列車プロジェクト試作機のテスト運行が成功裏に終わり、その時速は160キロ以上に達した。同車両は初めて「固定子離散配置永久磁石リニア同期けん引+永久磁石・電気磁石ハイブリッド浮上」という技術を採用しており、すでに運営を開始している中低速リニア列車と比べ、けん引効率が10%向上し、浮上エネルギー消費量が20%以上も削減されている。科技日報が伝えた。
高速リニアは高速ではあるがシステム・構造が複雑で、高コストでカーブ半径が大きく、線路の敷設は数多くの条件を満たす必要がある。中低速リニアは構造がシンプルで小回りが利き、柔軟に線路を敷設できるが、けん引効率が低く速度を上げられないといった不足が存在している。長所を発揮し、短所を回避し、双方の強みを兼ね備える中速リニア列車の開発は、中国のリニア交通発展の新たな課題になっている。
国防科技大学は中国で最も早くリニア交通技術の研究を開始した部門の一つだ。同校は2009年より、北京リニア交通発展有限公司、中国科学院電工研究所などの部門と共に難関突破に取り組み、ハイブリッド浮上制御、高精度測位・速度測定、電磁石発熱防止、電気設備構造改善など一連の重要技術を確立している。
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