2018年5月22日、韓国・電子新聞によると、サムスン電子が人工知能(AI)の研究開発を強化するため、韓国と米国に続いて新たに3カ国にAI研究センターを新設する。
記事によると、サムスン電子は、AI関連の優秀な人材と技術の確保を目指し、英国ケンブリッジ(22日)、カナダのトロント(24日)、ロシアのモスクワ(29日)にAI研究センターを開設すると発表した。
韓国ではセット部門の先行研究を担当する「サムスンリサーチ」が昨年11月に「韓国AI総括センター」を設立。米国では今年1月にシリコンバレーに「AI研究センター」が設立された。今回新たに設立する3カ国を合わせると、サムスン電子は5カ国でAI研究センターを運営することになる。
サムスン電子は、AI関連のグローバルネットワークの構築と国内産学協力を通じて「韓国AI総括センター」を世界のAI研究の拠点にしたい考え。また、AI関連の研究人材の確保も積極的に推し進め、先行研究の開発人材を20年までに1000人以上(国内で約600人、海外で約400人)に拡大する予定だ。
サムスン電子のキム・ヒョンソク家電(CE)部門代表(サムスンリサーチ所長を兼任)は「今後、韓国AI総括センターとともに先行研究に集中し、AI時代でサムスンの強みをベースに新たな世界を作っていくゲームチェンジャーになる」と抱負を述べたという。
この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「韓国内の労組のことを考えたら、海外に事業所を設けるのも理解できる」「将来のことを考えたら、海外に研究所を造るが正しい」「AIの中核人材確保のためにグローバル拠点を運営するスマートな発想」など、海外研究所の設立に理解を示す意見が寄せられた。
その一方で「外国に研究所を造るんじゃなくて、国内に設けてて雇用を拡大してほしい」と国内回帰を願う声も見られた。
その他に「サムスンは拠点を海外に移す準備をしている」と主張するコメントもあった。
その他の記事
-
株式会社、合同会社、有限会社などの違いを解説
会社の種類には、株式会社や合同会社、有限会社などいくつかの種類があるのは知っているけれど、違いを正しく説明するのは難しいという人もいることでしょう。 ここでは、主な会社形態の特徴 […]
2024/4/25 -
起業するときの補助金にはどんなものがあるの?
起業時に資金調達できる方法として、様々な団体で起業向けの補助金が用意されています。 日本にはたくさんの種類の制度が存在するので、起業時にどれを選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。 & […]
2024/4/19 -
相続税の未申告はなぜバレるのか?
相続税の未申告は、税務署にバレる可能性があります。 またバレると延滞税などのペナルティが課せられ、結果として損をすることになるので注意が必要です。 年数が経過してから税務署からお知らせが届くの […]
2024/4/17