2018年5月11日、仏国際放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(中国語電子版)は、マレーシアで初の政権交代による野党連合・希望連盟を率いるマハティール氏が首相に就任したことを受け、日本は「親日家の首相の誕生で、シンガポール―マレーシア間の高速鉄道建設計画の受注に弾みがついた」と期待を寄せていると伝えた。
マレーシアの首都クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道建設事業は、来年9月に発注先が決まる。マハティール氏は日本メディアの取材に対し「(日本の新幹線方式は)優位な立場にある。価格的な競争力があれば受注できるだろう」と述べた。しかし、マハティール氏自身は受注にかかわる権限を持っていない。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、マハティール氏が中国からの大規模投資に強硬姿勢を取るとの見通しを示した。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」には協力を表明する一方、協力する項目についてはその都度話し合う必要があるとしている。マレーシアは「一帯一路」関連で中国から342億ドル(約3兆7400億円)規模の基礎インフラ整備事業を獲得し、アジアで中国から最も多額の投資を受け入れた国となっている。
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